チャペルへようこそ
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チャペルについて

H.J.フォス主教

松蔭女子学院は、1892年にイングランド国教会の宣教機関SPGの代表者であったH.J.フォス師によって創設されました。以来、キリスト教の愛の精神を底流として、明朗・自由な、また近代的・国際的センスをもつ女性を育ててきました。
現チャペルは、葺合区(現:中央区)中島通の旧短期大学構内の旧チャペル(1952年5月27日献堂)を受けつぐものです。旧チャペルは、当初、短大の講堂、教室を兼ねましたが、学舎整備とともに、中学・高校をふくむ学院チャペルとなり、また一時は、聖マリア礼拝堂として、地区の聖公会関係者のための教会を兼ねていました。そして、学舎移転のため、1980年3月15日、聖別解消式が行われましたが、松蔭女子学院大学・同短期大学の六甲統合学舎建設移転計画(1981年9月全館落成)の一環として、キャンパスの中心部に現チャペルが建設され、1981年4月13日に祝別式を挙行しました。
チャペルの扉上部には、ラテン語でTimor Domini pricipium Scientiae「主を畏れることは知識の初め」という旧約聖書・箴言の言葉を掲げ、神戸松蔭の全ての活動がこの言葉を土台として押し進められるように、チャペルの活動が行われています。

チャペルとチャプレン

チャペルは学校や施設内などに建てられている礼拝堂のことです。本学のチャペルでは様々な礼拝が行われています。また、チャペルは定められた礼拝とは別に、一人で静かに黙想し祈るための場所でもあります。
このチャペルでの礼拝、諸行事の準備と実施を担当するためにチャペルに派遣された聖職者(牧師)がチャプレンです。

聖公会という教会

松蔭女子学院は、聖公会の宣教師によって始められましたが、この聖公会は、16世紀英国の宗教改革により、ローマ・カトリック教会から分離・独立した教派です。ローマ・カトリックとプロテスタントに大別される西方キリスト教会の中では、両者の持つ要素を兼ね備え、さまざまな立場や神学の違いを超えて、互いを尊重しあう点に特徴があります。  聖公会は社会との関わりを大切にしており、関係する教育事業として11の学校法人が運営する大学・高等学校・中学校・小学校、専門学校・国際学校があり、約150の幼稚園、保育園は教会に隣接して運営されています。医療福祉として5つ病院があり、高齢者福祉事業、児童養護施設、知的障害児(者)施設等も運営されています。

チャペルの設備案内

カリヨン
カリヨン

1981年6月設置。14個の鐘がコンピューター制御で、笠松泰洋氏、小鍛冶邦隆氏作曲のオリジナル曲や聖歌を奏でます。また、キーボードにより手動演奏することもできます。オランダのプティ・アンド・フリッツェン社製(Petite& Fritsen B.V.)です。

イタリアン・チェンバロ
イタリアン・チェンバロ

オランダの名工ヴィレム・クルスベルヘン(Willem Kroesbergen)が1986年に製作した楽器で、千と勢会(同窓会)より寄贈されたものです。表面板にソロモンの神殿と同じく「レバノンの糸杉」を使用し、蓋の内側には大場寿子氏によって尾形光琳の孔雀の屏風絵が模写されています。孔雀は、「栄光」と同時に「虚栄」の象徴であり、音楽の目的を過たないためのメッセージです。

ステンドグラス
ステンドグラス

聖書の物語からテーマが取られ、祭壇上部の「復活のキリスト」に向かいあってオルガン上部の「神の子羊」(Agnus Dei)が配置され、日本の絵巻物のように横長に、東側は「神の創造と救済」、西側は「人類の堕落と神の裁き」が全長43.5mにわたって表現されています。姫路在住の立花江津子氏の製作です。

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