神戸松蔭女子学院大学図書館 今月の展示
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今月はクリスマスということで、クリスマス関連図書をキリスト教センター 長田チャプレンにご紹介いただきました! いずれも普段はキリスト教センターに配架されている資料です。
【展示図書】 クリスマスの短編 / キャサリン・パターソン著 ; 中村妙子訳 ("Angels & other strangers) 請求記号:933/762 資料番号:11304965 私たちには色んなことがきっかけとなって、心に不安や痛みを感じることがあります。しかしそのような不安や痛みは、時には様々な人やそれ以外との「出会い」によって物の見方が変わり、まるでコインの表と裏のようにひっくり返ってしまうことがあります。 この『クリスマスの短編』の中には7つの物語が収録されていますが、個人的には「こわがってはいけない」が特に心に残っています。クリスマスイヴの夜に、登場人物のジュリアがジェイコブとの出会いを通して少しずつ変えられていく様が記されていますが、私たちにも同じような経験がありそうです。 私たちは多くの「出会い」を経験します。その「出会い」は、それぞれ意味があるはずです。無駄な「出会い」は殆どないのかもしれません。クリスマスを迎えるにあたり、この本をご一読いただき、私たちに様々な「出会い」を用意してくださっている方との「出会い」を思い巡らしていただきたいと思います。それこそが、クリスマスの大きな喜びとなるのです。 3本の木 / アンジェラ・エルウェル・ハント作 : ティム・ジョンク画 : 辻紀子訳 請求記号:J-A/373 資料番号:11413507 この小さな絵本は、もともとは遠いどこかの国の民話だそうで、親から子へ、またその子らへと語り継がれ、愛されてきた物語のようです。 ある山の頂に三本の木が育っていて、その三本の木にはそれぞれ夢がありました。それらは、美しい宝箱に、強い船に、世界一高い木になりたい、という夢でしたが、思い通りにはいきませんでした。実際、一つは生まれたばかりの救い主イエス様を寝かせる飼い葉桶に、一つは嵐を鎮めるイエス様とその弟子たちを乗せる船に、そして最後の一つはイエス様の十字架の柱になったのでした。つまり世界の人がイエス様を思い出す3本の木になった、というのがこの物語のあらすじです。 この絵本は、私たちに「自分の描いた通りに夢が叶わなければ失敗なのか?」「計画通りの人生であれば幸せなのか?」ということを問いかけているようです。 私たちは、どんなに願っても願いが届かない、夢が叶わない、ということがあります。しかし自分の願い、自分の夢が、自分の思った通りでなかったとしても、神様はきっと「将来と希望を与える」と約束され、私たちの想像を超えた形で応えられることをこの絵本は教えてくれています。 クリスマスの起源 / O.クルマン著 ; 土岐健治, 湯川郁子訳 請求記号:196/104 資料番号:10703660 「クリスマス(12月25日)はイエス様の誕生日」と仰られる方がたくさんおられます。しかしクリスマスとは、イエス様がお生まれになったことをお祝いする日です。この本はそのクリスマスの起源について伝えていますし、1月6日をクリスマスとしているキリスト教の教派のことについても触れられています。また、異教の慣習に由来するクリスマスツリーの起源についても紹介されています。クリスマスを知る上で、ぜひご一読いただきたい本の一つです。
(解説 キリスト教センター)
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