神戸松蔭女子学院大学図書館 今月の展示

「牧野富太郎」
 (2023年5月1日〜2023年5月31日)

六甲山をこよなく愛した植物学者であり、 朝ドラ「らんまん」のモデルでもある 牧野富太郎 博士 についてご紹介します。

1.東京朝日新聞 / 朝日新聞社 復刻版 [縮刷版] 大正5年12月(請求記号:G/540-2/54)
1916.12/16 東京 朝刊 5Pより

1916年(大正5)12月
経済的に窮した牧野は、採集した植物標本を売却することにします。

2. 東京朝日新聞 / 朝日新聞社 復刻版 [縮刷版] 大正6年1月(請求記号:G/540-2/55)
1917.1/3 東京 朝刊 5Pより

1917年(大正6)1月
神戸の池長孟氏(当時法科大学生)は、その記事を目にし 援助を申し出ます。
記事の3段目 タイトル“▲年来希望の植物研究所 ▽池長孟氏談“ の文中に “私立の植物研究所を設け行行は公開して参考に資し…” とある通り、 池長氏は当初研究所を設け一般に公開する予定でした。
しかし牧野の膨大な標本整理はなかなか進まず残念ながら研究所の一般公開は ありませんでした。
(参考資料: 牧野富太郎と神戸/白岩卓巳著(のじぎく文庫)/神戸新聞総合出版センター/2008.11 )
3. 東京朝日新聞 / 朝日新聞社 復刻版 [縮刷版] 昭和16年 3月(請求記号:G/540-3/261)
1941.3/19東京 朝刊 3ページより

1940年(昭和15)、念願の「牧野日本植物図鑑」が完成! 翌年の朝日新聞に、「牧野日本植物図鑑」の広告が掲載されています。 (同様の広告は1941年5月24日 朝刊 3ページにも掲載されています。) 以上の新聞記事は 東京朝日新聞 / 朝日新聞社 復刻版 [縮刷版]  (配架場所:第2書庫1層,大型本コーナー) に掲載されています。
朝日新聞クロスサーチからも閲覧できます。

特別企画展「牧野の足あと〜神戸で見つける博士と植物〜」が「六甲高山植物園」(神戸市灘区)で7月2日まで開かれています。 興味を持たれた方は是非、足をお運びください!
その他ちょっと足を延ばして、牧野博士の足跡をたどってみてはいかがでしょう。

参考:
・Makino / 高知新聞社編、東京 : 北隆館、出版年2014
・“兵庫県地図” https://illustimage.com/photo/dl/1623.png?20161013
  「イラストイメージ」様のイラストを利用させていただきました。(2023/05/02)

【展示資料】
・東京朝日新聞 / 朝日新聞社 復刻版 [縮刷版]
 大正 5年12月(請求記号:G/540-2/54)
 大正 6年 1月(請求記号:G/540-2/55)
 昭和16年 3月(請求記号:G/540-3/261)
・牧野新日本植物図鑑 / 牧野富太郎著(請求記号:470.3/2-B)
・原色牧野植物大圖鑑 / 牧野富太郎著; 本田正次編(請求記号:470.3/39/1、2)
【貸出可能資料】
・牧野富太郎と神戸 / 白岩卓巳著(請求記号:091/1/45-1)
・牧野富太郎 : 牧野富太郎自叙伝 / 牧野富太郎著(請求記号:281.08/18/4)
・Makino / 高知新聞社編(請求記号:289.1/53)
・牧野富太郎植物記 ; 1 / 牧野富太郎著; 中村浩編 ; 佐竹義輔監修(請求記号:470/2/1)
・牧野富太郎 : なぜ花は匂うか / 牧野富太郎著(請求記号:470.4/48)
・牧野植物随筆 / 牧野富太郎 [著] 講談社学術文庫 ; 1543(請求記号:KG/1543)
【参考】
"牧野富太郎", 日本大百科全書, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2023-4-22)

(図書館)