神戸松蔭女子学院大学図書館 今月の展示
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今月はクリスマスということで、クリスマス関連図書を瀬山チャプレンと長田チャプレンにご紹介いただきました!
今回はクリスマス関連図書のご紹介とともに、キリスト教センターで大切に保管されているクリブも展示しております。
イエスキリストの生誕人形は、「クリブ(英語)」「クリッペ(ドイツ語)」「プレセビオ(イタリア語)などと呼ばれていますが、 家畜の牛や馬が食事をする容器「飼い葉桶」を意味しています。 生まれたばかりの赤ちゃんのイエス様が、ワラを敷いた飼い葉桶をベットにして寝ておられたからです。 中央の赤ちゃんがイエス様、イエス様の左側にヨセフ様、右上の女性がマリア様、そのまわりを3人の占星術の学者たちが、それぞれ「黄金」「乳香」「没薬」を持っています。 この機会に是非神戸松蔭のクリブをご覧ください! 天使がうたう夜に : 世界のクリスマスものがたり / 小塩トシ子, 久世礼子編 ; 田中槇子画 請求記号:190.4/241 資料番号:11026506 クリスマスが近づくと、街中がクリスマスの飾りで彩られ、クリスマスキャロルも聞こえてきます。大人も子どももみんな、色々な意味で、クリスマスが待ち遠しくて、ワクワク、ドキドキしながら待っています。でもその気持ちは、きっと誰もが、自分以外の誰かと「共にいる」ことがその出発となるはずです。ひとりでは、なかなかそんな気持ちにはなれるものではない。 皆さんには、過去の辛い出来事、思い出したくもない出来事、誰にも知られたくない出来事があるでしょうか。私にはそういう出来事があります。それは暗闇の出来事です。 本当のクリスマスというのは、そういう暗闇に、目には見えないけれども優しい光が注がれること、包まれること、少しだけでも安らぐこと、落ち着けることです。この本に紹介されている童話は、そんな本当のクリスマスを伝えているように感じています。是非、読んでみてください。 この聖き夜に : アドヴェントとクリスマスの歌 / 川端純四郎著 (さんびかものがたり / 川端純四郎著 ; 2) 請求記号:196/251/2 資料番号:11919454 新型コロナウイルスの影響によって、昨年より、神戸松蔭女子学院大学のクリスマス行事の一つ、キャンドルサービス&キャロリングのご案内ができなくなっています。このプログラムは、地域の皆さんにもご案内させていただき、キャンドルの光の中で、パイプオルガンの音色に包まれて、共に、クリスマスキャロルを歌っていました。 皆さんの中には、そのキャロルの中にはご存知の歌があることでしょう。「きよしこの夜」をはじめ、有名な聖歌(讃美歌)は歌詞を知らなくても、その音色は、色んな場所で耳にしてきたことと思います。この本は、その聖歌はどのようにして作られたのか、どういう意味を含んでいるのかなどを紹介しています。 ここに紹介されている曲全部ではなくても、ご自身が知っている曲だけでも読んでみられることによって、クリスマスキャロルがより身近なものとなるのではないでしょうか。 名作に描かれたクリスマス / 若林ひとみ著 請求記号:904/381 資料番号:11926277 クリスマス(Christmas)とは、イエス・キリストがこの世にお生まれになったことをお祝いする日です。「Christ(キリスト)」を「Mass(礼拝する)」、この両方の語句が一つとなっています。 そのことは、これまで耳にされたことがあるかもしれません。 しかし、それがクリスマスの「ツリー」や「サンタクロース」や「プレゼント」、そして「キャロル」など、となるとどうでしょうか。 それらは、クリスマスのシーズンには当たり前のものでしたが、その「起源について」や「意味について」は、あまり馴染みがないかもしれません。 この本は、それらについて紹介していますので、関心のある方はぜひ、手に取ってみてください。 だいじょうぶだよ / 晴佐久昌英著 請求記号:911.56/568 資料番号:12247277 「だいじょうぶだよ」この言葉にどれほど励まされるでしょうか。どれほど安心させられるでしょうか。でもそう言われても、「本当にそうかな」と疑ったり、「何を根拠にそんなことが言えるのか?」と思ったりしてしまうこともあります。 聖書が伝えるクリスマスの物語では、主役はイエス様。その次はマリアさんと相場が決まっています。そこに付け足しのように登場するのが、ヨセフさんです。でも彼がいなかったら、イエス様はどうなっていたのか?と思ってしまいます。 ある日、突然、フィアンセであったマリアさんのお腹の中に「赤ちゃんがいますよ」と言われたヨセフさん。どれほど困惑したことでしょう。当時の社会では、それはルール違反でした。幼い頃から、ルール通りにしっかり生きてきたヨセフさんです。マリアさんと別れようとも考えましたが、でも最終的には、そのような、自分にとっての正しさを突き抜けて、天使から告げられたようにお腹の中に赤ちゃんのいるマリアさんを迎え入れたのでした。聖書にはそう伝えられてはいませんが、おそらく「だいじょうぶだよ」、ヨセフさんは天使を介して、その神様の言葉に安心したように思います。でもイエス様がお生まれになった後も、苦難の連続だったヨセフさん。それでも安心と疑惑、その両方に揺れ動きながらも、「だいじょうぶだよ」と優しく語りかけてくださる神様に少しずつでも信頼していったように思います。 「だいじょうぶだよ」神様は、私たち一人ひとりにもそう語りかけてくださっています。この本を通して、その神様の思いが私たちに届けられているようです。
(解説 キリスト教センター)
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