神戸松蔭女子学院大学図書館 今月の展示

2019
 (2019年12月2日〜12月26日)





今月はクリスマスということで、クリスマス関連図書を瀬山チャプレンにご紹介いただきました!

 クリスマスは、たくさんの国でお祝いされている世界的なお祭りですが、日本ではキリスト教のお祭りであることを知らない人も少なくありません。以前、教会の牧師である私にある人が「教会でもクリスマスをお祝いするんですか?」と質問されたことがあります。
ですから、キリスト教主義学校の松蔭大学の学生に皆さんには、この機会にクリスマスのことを知っていただきたいと思い、クリスマス関係図書をご紹介させていただきます。


クリスマスものがたり / パメラ・ドルトン絵 ; 藤本朝巳文
     請求記号:193.6/317 資料番号12097955

 独特の素敵なメルヘン・タッチで描かれているパメラ・ドルトンの絵と聖書を基にした読みやすい言葉の文章は、あなたをきっと素敵な想像の中に連れて行ってくれるでしょう。2000年以上昔の、遠い中東の田舎の村で起こった一人の男の子が生まれたという小さな、ごくありふれた出来事が、現在まで世界中の人々に影響を与えています。その始まりをそっとのぞいてみましょう。

とっておきのクリスマス : 心あたたまる12のおはなし / ガイドポスト編 ; 佐藤敬訳
     請求記号:194/101 資料番号:10816637
 寒い冬の日は、暖かい飲み物を飲みながら、素敵なクリスマスの物語を読むと体も心もポカポカしてくるものです。そんな暖かな気持ちにしてくれるこの本は、12の小さなクリスマスの奇跡を私たちに伝えてくれています。
「親愛なるダンへ、私たちはあなたに会ったこともありませんが、主人も私もあなたとご家族に大きな親しみを覚えています。それはあなたに心臓を提供したのが、私たちの一人息子のロイドだからです。あなたがロイドの心臓をもらってくださったこと知り、一人息子を失った私たちの悲しみはずっと耐えやすいものとなりました。
 愛をこめて、ポール&バーバラ・チェンバース(最高のクリスマス・プレゼントより)」

サンタクロースっているんでしょうか? / [tetx by Francis P. Church] ; 中村妙子訳 ; 東逸子絵
     請求記号:J-B/682 資料番号:12102431

 1897年にアメリカのニューヨークにある新聞社「サン」の社説として掲載された文章ですが、それは8歳のバージニアと言う名前の女の子が、記者に質問に答える内容でした。彼女は学校で友だちが「サンタクロースなんていない」と言ったことをお父さんに話したら、新聞社の人に聞いてごらんと言われたので手紙を書きました。その答えはとても素晴らしいものです。子どもから大人になりつつある思春期の女の子の夢を壊さず、かといって嘘でもなく、大人になっても大切なことを教えてくれています。この本は100年以上、すべての年代の人々に人生で大切なことは何なのかを教えてくれています。

The jolly Christmas postman / Janet Ahlberg & Allan Ahlberg
     請求記号:909/47 資料番号:10182713

 カナダの絵本で、英語で書かれています。郵便屋さんのジョリーが、雪の中、いろいろな人や動物にクリスマス・カードを届けに行く物語ですが、この絵本の楽しさはそれだけではありません。ジョリーが届けに行く本物のクリスマス・カードが絵本の中にあるので、それを見ることでよりストーリーを面白くさせてくれます。子ども向けの絵本ですから、本文の英語も難解な文章ではありませんし、絵を見ているだけでも、クリスマス・カードを開く、わくわく感を楽しむことができます。外国のクリスマスを味わうことのできる一冊です。

クリスマスおもしろ事典 / クリスマスおもしろ事典刊行委員会編
     請求記号:196/199-B 資料番号:12475029

 クリスマスと言えば何を想像しますか?クリスマス・ツリー、サンタさん、赤鼻のトナカイ、ケーキ、ろうそく…、けれども、それがどんな意味を持ち、いつごろから使われ出したのか、そんなクリスマスの小さな疑問に答えるのが、この本です。
「日本最初のサンタクロースもこのクリスマス会で登場しましたが、これがどういうわけか裃(かみしも)に大小の刀を差し、ちょんまげのカツラをつけた殿様風のものすごい格好だったとのこと」           (P51 「開国後のクリスマス」より)

(解説 キリスト教センター 瀬山 会治せやま えいじ チャプレン)