今月の展示は、16世紀、エリザベス朝時代のイギリスを代表する劇作家、ウィリアム・シェイクスピア(1564〜1616)。
上演された映画や芝居等は数知れず。時代や国境を越えて、今なお愛され続けている彼の作品ですが、その有名さとは裏腹に実像は謎に包まれています。
シェークスピアとは、どのような人物だったのでしょう?
今回は作品を眺めつつ、「シェイクスピア」という「人間」を斜め読みしていきたいと思います。

〜アナタが知っているようで知らないシェイクスピア四大悲劇〜
ハムレット 【Hamlet】
To be, or not to be: that is the question.　（生きるべきか死ぬべきかそれが問題だ）
1602年ごろ初演。デンマークの王子ハムレットが、父王を毒殺して王位に就き、母を妃とした叔父に復讐する物語。ハムレットはその思索的な性格のために悩み、恋人オフィーリアをも捨てて狂死させ、苦悩のすえに復讐を遂げるが、自分も命を落とす。嵐の松本潤がハムレットを演じ、「To be, or not to be: that is the question.」と"選択“と”洗濯”をかけた台詞を話す某家電メーカーのテレビＣＭが記憶に新しい。