神戸松蔭女子学院大学図書館 今月の展示



 (2016年6月2日〜6月30日)

それは 雑誌「暮しの手帖」の 生みの親、大橋鎭子さんをモチーフとした人物。刊行の軌跡を眺めながら彼女の生き方と人柄を偲びましょう。  ちなみに「とと」とは「父(とと)」のことです。

主人公・とと姉ちゃん(=小橋常子)は、雑誌「暮しの手帖」(当館も所蔵)を創刊した女性がモデルとなっています。
 その人の名は 大橋鎭子(1920-2013)。戦後間もなく名編集者 花森安治(1911-1978)とタッグを組み、女性のための雑誌を作りはじめます。
「女の人が自分の力を充分に発揮できる会社にしたい…」そんな思いを胸に抱いて歩み続けてきた軌跡 ― 今でも役立つ記事がいっぱいです。

大橋鎭子 年譜
1920  東京麹町で生まれる。
1930  父 死去。11歳で喪主を務める。
自分が父の代わりにならなくては、と決意する。(ドラマ「とと姉ちゃんの由来)
1937  東京府立第6高等女学校卒業。日本興業銀行入行。
1940  退行。日本女子大学入学するも結核のため退学。
1941  日本読書新聞入社
1945  終戦。花森安治と出会う。
1946  衣装研究所設立。「スタイルブック」刊行。
1948  花森と共に「美しい暮しの手帖」創刊。
1953  「暮しの手帖」と改題。
1978  花森没。編集長兼任。
1994  第10回東京文化賞受賞。
2004  社長を退き社主となる。
2013  肺炎のため死去。

【展示資料】
しずこさん : 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖別冊) [289/1011]
暮しの手帖」とわたし / 大橋鎮子著[023/57]
花森安治の編集室 / 唐澤平吉著 [289/697]
花森安治のデザイン : 『暮しの手帖』創刊から30年間の手仕事 / 暮しの手帖社編 [022/75]
花森安治伝 : 日本の暮しをかえた男 / 津野海太郎著 [289.1/49]
花森安治戯文集 / 花森安治著 [914.6/1030/1〜3]
雑誌「暮しの手帖」 Z59/11 ほか

【展示文面参考文献】
花森安治の仕事 / 酒井寛著 [070.1/10]
人物昭和史 ; 4 (人物昭和史 /) [281.08/2/4]

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