神戸松蔭女子学院大学図書館 今月の展示

午年うまどし
〜意外に知らない馬と人との深い関係〜

(2014年1月6日〜2014年1月31日)

日本で見ることのできる馬たち

 


明けましておめでとうございます!
2014年(平成26年)は午年になりますが、 皆さんは馬のことをどれくらい知っていますか?
実は馬は何千年も前から人間社会の中で、様々な役割を担ってきました。 太古には狩猟の対象として、そして車を引くようになり、 人を乗せ、生活の中に深く入りこんでいました。
近代でもオリンピック競技にもなっている馬術や、 競馬などスポーツとしても人気を博しています。
少しだけ馬と人との歩みの歴史を振り返ってみませんか?

午(うま)は、十二支のひとつで、通常十二支の中で第7番目に数えられます。 前は巳(み/へび)、次は未(ひつじ)です。
午の月は旧暦5月(概ね新暦6月)
午の刻は昼の12時を中心とする約2時間。 昼の12時を正午と言うのはこれが由来!
午の方は南の方角であり、子午線の語もこれが由来!!
五行は火気、陰陽は陽。

馬の世界史 / 本村凌二著 (講談社現代新書 ; 1562) 請求記号:K1562
アレクサンドロス大王の東方遠征も、イスラム教の拡大も、十字軍の遠征も、さらにはチンギス・ハンの大帝国も馬と結びつけずに想像は出来ません。歴史を振り返った時、人間と馬との出会いは単なるエピソードではなく最大級の衝撃であったということが、紀元前から現代に至るまで丁寧に書かれています。

十二支物語 / 諸橋轍次著 請求記号:387/104
「人間万事塞翁が馬」という言葉の由来や中国の故事を紹介しています。日本だけでなく中国でも馬は古代から大変身近な動物だったことが把握出来ます。

富国強馬 : ウマからみた近代日本 / 武市銀治郎著 (講談社選書メチエ ; 149) 請求記号:080/29/149
現在、日本で唯一の馬術での金メダルの記録を持っている「バロン西」こと西竹一氏とウラヌス号の1932年ロサンゼルス・オリンピックにおいての貴重な写真が紹介されています。

ウマ駆ける古代アジア / 川又正智著 (講談社選書メチエ ; 11) 請求記号:080/29/11
映画「ベン・ハー」に代表されるような戦車が、紀元前2000年代には既に古代戦車(チャリオット)=二輪馬車として古代メソポタミアやエジプトで使用されていたことが書かれています。

馬の百科 / ジュリエット・クラットン=ブロック著 請求記号:031/54/49
ヨーロッパの中世の騎士の間では、馬上槍試合が数百年に渡って流行していました。 「Rock you!」や「ブーリン家の姉妹」といった比較的最近の映画作品にも登場します。

馬 / ジュリエット・クラットン=ブロック著 (ビジュアル博物館 / リリ-フ・システムズ訳 ; 第33巻) 請求記号:031/31/33
北アメリカ大陸固有の野生馬は一万年前に絶滅しましたが、その後、クリストファー・コロンブスと共に家畜の馬が初めて大陸に上陸し、その後は人と共に増え続けました。

ウマの絵本 / こんどうせいじへん ; もりまさゆきえ (そだててあそぼう ; 85) 請求記号:J-A/561/85
現在、野生種はほとんど絶滅していなくなってしまいましたが、家畜としては体高が70cm程度しかいないファラベラから2mもの高さになるぺルシュロンまで様々な種類が確認されています。

日本で見ることのできる馬たち
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