神戸松蔭女子学院大学図書館 オープンキャンパス展示

「役者評判記『役者花見幕』(文政8年(1825)正月刊)」
 (2013年6月16日、2013年8月25日)

 役者評判記は歌舞伎役者の芸評判の書。江戸時代初期から明治時代まで270年間、毎年欠かさず出版され続けた世界でも珍しい定期刊行書でもある。評判記は三冊仕立てで、江戸・京・大阪の歌舞伎の劇評をそれぞれ記す体裁をもち、役柄ごとに役者は毎年ランキング付けされるのも特徴である(ただし現在のアイドルのように順位ではなく、「上上吉」「上吉」「吉」などという「位付」で表された)。
 出版された文政8年の7月は「お岩さま」で知られる四世鶴屋南北作の『東海道四谷怪談』が上演された年でもある。本書はその半年前の出版であるが、お岩を演じた三世尾上菊五郎、民谷伊右衛門の七世市川団十郎、直助の五世松本幸四郎、お袖の六世岩井半四郎など、きら星のごときスター役者がそろっていた時期である。

〜展示資料〜

役者清榊葉 / 八文舎自笑作 ; 四文舎浪麿 [ほか]補助 [請求記号:774/203]
役者花見幕 / 八文舎自笑, 梅枝軒泊鶯, 一文舎他笑 [請求記号:774/204]
役者舞遊問答/ 八文舎自笑, 梅枝軒泊鶯作 [請求記号:774/205]

(本学教員)