百年前、明治四十年の新聞と雑誌を紹介します。
　明治四十年(1907)一月創刊の雑誌「演藝画報」は紆余曲折を経て、現在の「演劇界」につながっている。展示したのは創刊号裏表紙と第二号表紙である。
　当時の有力な演劇雑誌としては、三木竹二の「歌舞伎」がある。新年号裏表紙と二月号表紙、十二月号を展示する。後者は岩波文庫の三木竹二著『観劇偶評』（渡辺保編）の典拠の一つである。

　現在の朝日新聞社は一つの会社であるが、明治四十年当時、東京朝日新聞社と大阪朝日新聞社は別組織で、東京朝日新聞と大阪朝日新聞の紙面は全くといってよいほど異なっている。ここでは夏目漱石「虞美人草」第一回掲載の東京朝日新聞を展示する。　


＜展示資料＞
「演藝画報」の創刊号裏表紙と第二号表紙(複製版　三一書房刊)　　Z77/1/1 第１書庫３層
「歌舞伎」の新年号裏表紙と二月号表紙　Z77/14/80-85　第１書庫３層
「歌舞伎」の十二月号　　　　　　　　　Z77/14/92-93　第１書庫３層
三木竹二著『観劇偶評』（岩波文庫）　　ミドリ/173/1　文庫新書コーナー
東京朝日新聞　明治四十年六月二十三日(複製版　日本図書センター刊)　　G/540-1/171第２書庫１層
　♪参考展示♪
漱石新聞小説復刻全集第１巻『虞美人草』(ゆまに書房刊)　G/849/1　第２書庫１層

（図書館）