神戸松蔭女子学院大学図書館 今月の展示
「クリスマス関係推薦図書」 (2006年12月1日〜2006年12月25日)

宗教センターの角瀬チャプレンに クリスマス関係の本を紹介していただきました。


* 史実としてのクリスマス

今のわが国で祝われるクリスマスは、世界の各地に伝えられていた神話や伝説と結びつき、ファンタジーの如き趣がある。しかしクリスマスは、今から約2000年前のユダヤという国に誕生したイエスという、人類の歴史上の人物の誕生を祝うのであって、決して架空の話しではない。そうであるのにクリスマス、もしくはイエスの誕生やその時代社会背景についてはほとんど忘れ去られているのではないだろうか。少しはそういうところにも目を向けてほしいという願いを持ってこの本をお勧めしたい。


* クリスマスの黙想

黙想と言うのは、内観のようなことではなく、聖書の言葉を深く掘り下げてゆく作業を意味する。著者のディートリヒ・ボンヘッファーはルーテル派の牧師だが、ナチスが台頭してきたとき、これと闘い、逆に捕らえられ、解放前に銃殺された。しかしそのナチスとの戦いの中でクリスマスの出来事を想起しながら、その出来事の意味について深く受け止めようとしたところからこの書は生れている。


* クリスマスへの想い

クリスマスはキリスト教の祭りだが、これほど宗教の、キリスト教の枠を超えて世界中で祝われる祭りはないだろう。クリスマスという祭りが教会外でどんな風に受け止められ、またどんな影響をもたらせているのかは、我々クリスチャンは大変興味のあるところだ。そんな関心に応えてくれるのがこの1冊。クリスチャンである我々が、クリスチャンでない人たちから豊かな気づきを与えられる。


* クリスマスの伝承

我々がクリスマスの行事として行っていることの多くはヨーロッパ起源のものが多いが、その意味や背景を知っている人は少ない。そんなヨーロッパでのクリスマスの習慣・守り方をまとめたのがこの1冊。これを読んで、クリスマスの習慣について知識を得てクリスマスを迎えると、いつもとは違ったクリスマスになるかもしれない。


* クリスマスを楽しむために

クリスマスは我々にとって楽しみの一つ。いろんな楽しみ方があるだろうが、ちょっとしたヒントを与えてくれるのがこれらの本。




(解説 角瀬克己チャプレン)