図書館サポーター活動報告

2013年9月21日(土) 株式会社 工房レストア様で古文書修復体験!

お天気にも恵まれ、皆さん無事に大正駅に集合!
駅前に工房のスタッフの方々迎えに来て下さいました。

参加者:図書館サポーター学生6名+図書館長+図書館員4名 合計11名
株式会社 工房レストア所在地:〒551-0031 大阪市大正区6-2-29 テクノシーズ泉尾201

今回は「四つ目綴じ」「裏打ち」「漉き填め」を体験しました。
初めてでも綺麗にできるように準備をしてくださっていたので、全員脱落することもなく、綺麗に仕上げることができました。 株式会社工房レストアの皆様、ありがとうございました!

1.「漉き填め」: 傷んだ資料の欠損部分にだけ和紙の繊維を流し込む。資料の厚みがほとんど変わらない。

レーヨン紙に修復したい資料を水で密着させる。


紙漉きと同じ様な手法で漉き、掃除機の様な装置で吸い取ります。すると欠損している部分に和紙の繊維が入り込んで欠損部分が埋まります。 その後、棚で乾かします。

原料はこちら。修復する資料の色にあわせます。

原料を溶かした状態→

2.「裏打ち」: 傷んだ資料の裏側に新たに和紙を密着させて、穴や破れを補い、補強する。

レーヨン紙に資料を水で密着させる。 和紙に糊をつける。

糊の付いた和紙を資料にくっつける。(これがとても難しいです。和紙を運ぶ際に和紙がくちゃくちゃになってしまうこともありました。)

乾燥させる板に貼りつけて、レーヨン紙を剥がします。

2.「四つ目綴じ」

天(上)から2つ目の穴から順番に糸を通していきます。糸は1回しか通りません。糸を通す順番と止め方がちょっと難しかったですが、大きな模型でわかりやすく説明してくださいました!

事前研修

前日の9月20日13時10分より、工房レストア様での研修に備え、レストア様でされているお仕事の内容や和本、洋本の造り、歴史などについて本学図書館職員図書修理担当者より学びました。資料はこちら