2018年度 卒業式祝辞
本日は、ご卒業おめでとうございます。保護者の皆様には、ご立派に成長されたお子様のご卒業を心よりお慶びのことと存じます。
これまで支えてくれたご家族、新切にご指導くださった先生方、そして、4年間一生懸命あなたのことを考えてくれた友人に感謝の気持ちを素直に伝えてください。
今日からみなさんは同窓会千と勢会の正会員となられます。私たち同窓生一同、みなさんをお迎えできることを大変うれしく、心強く思います。
10月には同窓会より会報「SHOIN」が届きます。
この会報誌は、卒業後も母校との繋がりを感じることができる大学からのお知らせや同窓生の活動等を掲載しており、11月の千と勢会総会、ホームカミングデーの案内も同封しております。
是非、お友達と積極的に参加して戴きたく思います。
また、住所が変更した折には必ずご連絡をお願いします。
私からは30年振りに再開した茶道のお稽古での話をさせてもらいます。
先生より、“その道に入らんと思う心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ”“習いつつ見てこそ習へ習わずに よしあし言うはおろかなりけり”という利休百首にある初めの歌を教えて戴きました。
利休百首とは、茶道を学ぶものの心構えと、お点前の心得などを和歌にしたものですが、久しぶりに聞いた歌に身の引き締まる思いがしました。
この歌は、何か新しいことを始めようと思う気持ちをもつことが大切で、その道に進むことを決めた時の自分の気持ちが自分自身の師匠であるということを忘れないように、そして、学ぶということは、辛く大変なこともあり、やってみなければわからないこともあるが、それをやらずにとやかく言うことは愚かなことだという歌です。
明日からみなさんは、新しい道に進まれます。
何事も見た目だけで判断せず、積極的に挑戦し、自分自身を成長させてほしいと思います。
心身の健康と、増々のご活躍をお祈りしてお祝いの言葉とさせていただきます。
2019年3月
神戸松蔭女子学院大学 千と勢会 会長 山形 紀世美
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