2012年欧州支部のポルトでの定例会
 
 ポルトで6月23日より3日間の定例会が行われました。何週間も降り続いていた雨を心配していた事が、まるで嘘のようにピタッと止み、雲ひとつない南欧の真っ青な陽光に恵まれたのはとても幸運でした。8年前から「ポルトでの定例会」のお話が出ていましたが、今回、実行に漕ぎ着き、無事に催行されたのも関係者の方々の熱意と御尽力の結果だと思います。


  ヨーロッパ、アメリカ、日本から総勢19名の参加者が、ポルトに集い、世界遺産の街並み、ドウロの由緒あるワイナリーの見学、聖アントニオ前夜祭、夜中の12時から始まる、ドウロ川に打ち広げられた絢爛たる花火に賛歌をたたえ、ヨーロッパ大陸の最西端の国ポルトガルで、松蔭の名の下に皆様と集えた事に、未だ興奮から冷める事が出来ずにおります。

  一生涯で、知り合える人の数は、ほんの数えるほどですが、この定例会で一度に19人もの素晴らしい方々と知り合え、何日かを共にし、見知らぬ国の情勢や風俗等のお話を伺うこともでき、貴重な経験を得させて頂きました。それにも増して、各国に確固とした、生活の基盤を築かれておられる方々とのネットワークを手に入れる事が出来たのは素晴らしい出来事であります。

 この地で、皆さまとお会いできた事を心より喜んでおります。

我が家でのガーデンパーテイでは、遠路、はるばると日本から参加して頂き、お着物でお茶を立てて頂いたことも、忘れえぬ一生涯の良き思い出となりました。

 夏休み前と云う事もあり、長年続けている絵の、展覧会、勤務先であるポルト日本語補習校での運動会等の行事が重なる中での定例会で、私自身、納得のいく充分なサポートが出来なかったのが心残りではありましたが、私の出来る範囲の中で、最大限の力を尽くした事に、参加者の皆様から、暖かい言葉と喝采を頂いた事、達成感に満ち足りた幸せを皆様から授けて頂けた事に深く感謝致しております。

  最後に、この大役を無事こなせたのも、暖かい家族の支援があったからこそだと、愛すべき夫、娘と息子達に感謝の気持ちを捧げたいと思います。

 英文科5回生 金沢恵子サルダーニャ