第1回
(NO2)
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大学 国文学科二回生 佐々木育子(山藤)
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Meridaの街をもっと知りたいと思い、翌日が日曜日でもあったので留学生に市内ガイド&通訳をお願いしました。 |
ソカロではハラナというユカタン独特のメロディーで踊るダンス、バケーリアという民族舞踏をしていました。軽快な音楽に乗せて美しい民族衣装テルノの男女が踊るダンスは華やかで楽しいものでしたが、その踊りには昔、従属させられた民族と征服者へのあこがれのような悲しみが込められているのが伝わってくるようでした。そしてユカタンの人々の民族意識は強く、土地のフォークロアの世界がとても大切にされているのを感じました。 |
午後から、旅の目的であるユカタン大学の学生達との「茶道教室」開始でした。代表のダニエルは純粋なマヤ人で、相当な“日本大好き”青年は20才の学生でした。今や世界的流行“漢字プリントのTシャツ”を着ていて「元気を出せば何でも出来る」の日本語を自慢そうに見せてくれました。 |
ユカタン大学人類学部考古学科の学生が総勢25名集まりました |
最初、彼らに日本のイメージをたずねると武道・着物・富士山・アニメ(日本のアニメが毎日テレビ放送されています)・桜・漢字そしてテクノロジーなどでした。 今度はMexicoについてどんなイメージかをきかれ、 |
茶道の理念「和敬清寂」をスペイン語に訳すのに、真里と辞書を片手に悪戦苦闘しながらも何とか伝授を果たしました。 |
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ここでは簡単に、となりの人の名前を呼び「お先に」とお辞儀をする事にしました。思いの外みんな気に入ったようで「○○・・・オサキニ」とお互いにお辞儀をし、楽しそうに挨拶を交わしました。 |
「セレモニエ・デ・テ(お茶会)」本番の日です。
ふくさで棗・茶杓を清め、薄茶点前を始めると静寂の中“50の瞳”が一挙一動に集中し、その熱い眼差しを終始身体中に受けたのでした。 干菓子と抹茶は“とてもおいしい〜”と、喜びの声に私の頬もゆるみホッと一息つきました。 |
セレモニエ・デ・テが終わった時クリスティアンが私の前に正座をして |
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----- 次回は最終章です ----- |